虫歯はこうして進行します
C0 - C1要観察歯からエナメル質限定の虫歯
当院では、光学式う蝕検出装置ダイアグノデントペンにより、肉眼や口腔内カメラによる検視やレントゲン検査だけでは確定しにくい虫歯を、レーザー光線の反射光を数値化して判定する事が出来ます。
C1以下の虫歯は通常は自覚症状がなく、現症の把握を難しくします。しかし、数値化による判定により、フッ素塗布やエリビウム・ヤグ・レーザー照射などによる予防処置にとどめます。
そうする事によって、健全歯質の回復を待つ、もしくは経時的な数値の増大変化により虫歯を放置せずにMinimal Intervention治療に移行するべきかの診断が正確に行えます。
C2エナメル質から象牙質に及んだ虫歯
デジタルレントゲン撮影により虫歯が、歯の動脈、静脈(一般的には歯髄又は神経と呼ばれる)に及んでいるかを正確に診断致します。
更に口腔内カメラのペンスコープカメラにて確認しながら完全に虫歯の部分だけを除去します。
除去装置としてはエリビウム・ヤグ・レーザー装置、MIバー使用5倍速コントラエンジン、カリソルブ用エキスカベーターを使用して必要最小限の歯牙削合、低侵襲性治療を実践しております。
C3象牙質から歯髄に及んだ虫歯
歯髄に及んでいる虫歯でも、初期の段階で歯髄に感染の疑いが無い場合には、歯髄を保存する治療を優先します。
口腔内カメラ映像を確認しながら慎重に感染象牙質を除去後、エリビウム・ヤグ・レーザー照射により滅菌処置を行い、MTAセメントによる直接歯髄鎮静処置を行います。痛みなどの自覚症状の出現が3か月以上無ければ、修復処置に移行致します。
完全に虫歯が歯髄に及んでいる場合は、麻酔が必要であれば、麻酔薬の注射速度を自動制御するアネジェクト電動注射器と33Gの極細注射針を使用して、痛みやストレスの少ない麻酔を行います。